1日当たり2,370円で日本全国のJR線普通列車が乗り放題になるお得なきっぷ「青春18きっぷ」

格安旅行や乗り鉄の際にとても便利なきっぷですが、近年は新幹線の延伸・開業に伴う第三セクター鉄道への転換により、青春18きっぷが使えない路線も多くなってきました。

JR線に見えて実は、一部区間だけ別料金が必要な路線もあるため、18きっぷを利用する際はそのルールをしっかりと把握しておきたいです。

今回は、青春18きっぷでは乗れない区間や特例で乗れる区間など、要注意区間について解説していきます。

北海道・東北地方

石勝線(新夕張~新得)

石勝線の新夕張駅~新得駅間は、普通列車が一切走っておらず、特急列車しか走っていない区間です。

そのため、新夕張駅~新得駅間内の相互発着に限り、特例として特急列車の自由席を利用することができます。(特急料金も不要)

途中下車できる駅は、新夕張・占冠・トマム・新得の4駅のみです。

特例区間を超えて利用した場合には、利用した全区間分の運賃と特急料金が必要になるので注意しましょう。

 

奥羽本線(青森~新青森)

この区間も特例として、青春18きっぷのみで特急列車の自由席が利用できます。

また、「リゾートしらかみ」などの全席指定席の列車も、この区間に限り利用することが可能です。

たったの1駅ですが東北新幹線が止まる新青森駅と、青森市街地への重要な連絡手段と言えます。

 

青い森鉄道

東北の第三セクターである青い森鉄道には、特例として青春18きっぷだけで乗れる区間があります。

青春18きっぷで乗れる区間は、青森駅~野辺地~八戸だけであり、この3つの駅以外での乗り降りはできません。

青森・野辺地・八戸の相互移動でのみ利用することができ、それ以外の駅で乗り降りした場合には移動した全区間分の運賃を精算する必要があります。

この特例は青い森鉄道への転換によって、JRの路線図から孤立してしまった大湊線八戸線に乗り継ぐための救済措置とも言えます。

 

IGRいわて銀河鉄道

IGRいわて銀河鉄道は盛岡~八戸を結ぶ鉄道路線ですが、IGRいわて銀河鉄道では全線で青春18きっぷが使えません。

通過利用等の特例もないので注意が必要です。

 

そのため、盛岡~八戸を追加料金なしで移動したい場合、田沢湖線や北上線を利用して秋田を経由する大回りなルートとなります。

ちなみに、盛岡~八戸をIGRいわて銀河鉄道で移動した場合、片道運賃は3,040円です。

また、田沢湖線(盛岡~大曲間)を利用する場合、列車の本数が極端に少ない難所なので、乗り換え時間には注意が必要です。

 

花輪線

花輪線は盛岡~鹿角花輪~大舘を結ぶJR線ですが、盛岡~好摩間は上記のIGRいわて銀河鉄道の区間です。

この区間を青春18きっぷを利用して通過したい場合、盛岡~好摩間は別途で青い森鉄道の運賃(650円)が必要になります。

 

盛岡駅における花輪線の乗り場は青い森鉄道のホームとなるので、盛岡側から乗る場合は駅で好摩までの乗車券を購入して入場します。

大舘方面から乗り通す場合には、車内の車掌に声をかけて運賃を精算しましょう。

 

関東地方

東京メトロ千代田線

東京メトロ・都営地下鉄は共に私鉄なので青春18きっぷは使えません。

しかし、東京メトロ千代田線の北千住駅と綾瀬駅に限っては、JR常磐線と同じ路線を走行するため、青春18きっぷが利用できます。

 

東京メトロ東西線

東京メトロ東西線は、中野~西船橋間において一部JR線からの直通列車が走っていますが、この区間は東京メトロの路線なので18きっぷは使えません。

 

りんかい線(東京臨海高速鉄道)

りんかい線はJR埼京線と直通運転を行っていますが、大崎~新木場間はりんかい線なので18きっぷは利用できません。

乗り過ごしや誤乗車には十分注意したいですね。

 

上越・北陸地方

ほくほく線(北越急行)

越後湯沢~六日町間と犀潟~直江津間はJRの上越線に直通していますが、ほくほく線内の犀潟~六日町間は18きっぷが使えません。

犀潟~六日町間を移動する場合、ほくほく線の運賃(970円)が必要になります。

 

飯山線

長野~豊野の区間はしなの鉄道となるので、この区間を移動する場合は別途で運賃(250円)が必要になります。

区間は短いですが通過利用の場合でも特例はないので注意が必要です。

 

IRいしかわ鉄道

金沢駅~津幡駅間を通過利用する場合に限り、青春18きっぷで移動することができます。

特例が適用されるのは通過利用の時だけなので、この区間内で途中下車ができるのも金沢駅と津幡駅の2駅だけです。

それ以外の駅で降りる場合や、特定区間からはみ出して利用した場合は移動した全区間分の運賃が必要になるので注意が必要です。

これはJR北陸本線とJR七尾線を乗り継ぐための特例と言えます。

 

あいの風とやま鉄道

あいの風とやま鉄道は第三セクター鉄道なので青春18きっぷは使えません。

ただし、富山~高岡を通過利用する場合に限り、青春18きっぷで移動することができます。

IRいしかわ鉄道の特例と同様に、特例区間からはみ出して利用した場合は移動した全区間分の運賃が必要になります。

ちなみに、津幡~高岡の区間には特例がないので、金沢~高岡を18きっぷのみで移動することはできません。

金沢~高岡を移動する場合は、IRいしかわ鉄道の運賃820円が必要になります。

また、金沢~富山を乗り通す場合には、IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道の運賃1,220円が別途必要です。

 

七尾線・のと鉄道

JR七尾線の七尾駅~和倉温泉駅間はのと鉄道の列車が走っていますが、この区間に限り、のと鉄道の列車を18きっぷのみで利用できます。

和倉温泉から先はのと鉄道の区間となるので、穴水方面へ行く場合には別途で運賃を精算しましょう。

 

東海・近畿地方

伊勢鉄道

伊勢鉄道はJR線ではないので青春18きっぷは使えません。

ただし、「快速みえ」というJR線からの直通列車があるため、この列車を利用して伊勢鉄道の区間を通過する場合は別途で運賃を精算する必要があります。

「快速みえ」が乗り入れている区間は、河原田駅~津駅です。この区間に入ると車内検札があるので、その際に運賃を精算しましょう。

ちなみに、「快速みえ」で乗り通した場合に別途で必要になる運賃は510円です。

 

JR関西空港線

関西空港駅とりんくうタウン駅間は、JR線と南海電鉄の両方の列車が走っている区間です。

青春18きっぷを利用する場合は、JRの列車のみ利用することができます。

ちなみに、関西空港側の改札口はJR線と南海電鉄で分かれているため、間違えて南海電鉄に乗ってしまうと改札を通れないので注意が必要です。

 

西日本・九州

JR伯備線・井原鉄道

JR伯備線の総社駅と清音駅の区間では井原鉄道も走っていますが、井原鉄道の列車には乗車することができません。

青春18きっぷを利用する場合はJRの列車のみ利用しましょう。

 

JR予土線・土佐くろしお鉄道

宇和島と窪川を結ぶ予土線は、若井駅と窪川駅の区間だけ土佐くろしお鉄道に直通しています。

18きっぷを利用してこの区間を通る場合は、別途で運賃210円を精算する必要があります。

 

まとめ:直通運転区間はややこしいので注意!

このように青春18きっぷを利用する上で気を付けるべき区間は数多く、中でも他社線と直通運転を行っているは区間はややこしいので注意が必要です。

これら区間を移動する際は特例に注意しつつ、必要であれば別途で運賃を精算しましょう。

間違って乗車してしまうと無賃乗車・不正乗車にも繋がりかねないので、青春18きっぷでの移動の際は下調べを忘れないように。

以上、参考になれば幸いです。