日々の通勤通学に欠かせない存在である「鉄道路線」

鉄道路線によっても列車の走行速度は異なりますが、しばし「関東の電車は遅い」と言われることは珍しくありません。

関東在住の私にとっても、確かに首都圏の電車は全体的に関西の電車よりも遅いと感じます。

今回は、関東の電車がなぜ遅いのか、その理由について解説していきます。

関東首都圏の電車が遅い理由

沿線人口の多さ

関東の電車が遅いと言われる最も大きな理由としては、各路線の沿線人口そのもの数が多く、運行ダイヤが過密状態となっているからです。

沿線の人口が多いと停車駅も多くなり、駅間の距離も短くなるため密度が高くなります。

また、関東首都圏には利用者の多い主要駅の数も非常に多く、速達タイプの列車を走らせようにも通過駅を設定すること自体困難です。

そのため、列車の停車駅は多くなり、また沢山の利用者を効率よく輸送できるよう、できる限り多くの列車を走らせる必要があります。

利用者の数が膨大な関東首都圏では、各列車の走行速度を上げることよりも、積み残しを防ぐために輸送量を確保することが優先されているのです。

 

線形が悪く再開発も難しい

首都圏の鉄道網は網の目のように複雑であり、複数の急カーブがある路線も少なくありません。

住宅街の合間を縫って走るような路線も多く、速度を出せる区間が短いことも速度が遅い原因と言えます。

また、関西の鉄道路線であれば複々線のある路線も多いですが、関東において複々線は一部の路線・区間に限られています。

同じ線路に速達列車と鈍行列車が走っている以上、劇的なスピードアップは困難です。

さらに、首都圏では既に住宅地やオフィス街などの土地開発が高密度で進んでいるため、新たに線路を作り直す用地を確保するのも容易ではありません。

例え、スピードの出る新型車両を使っていても、線形の悪さ故に速度を上げることができないのです。

 

競合路線が少ない

関西・近畿地方であればJR線以外にも、阪神、阪急、近鉄といった並行路線も多いために、各路線ごと利用者の奪い合いが発生します。

競合する並行路線がある場合、列車の速達性は重要な競争力の1つなので、各社はライバルに負けないよう停車駅の少ない速達列車を設ける傾向にあります。

例えば、並行路線の阪神や阪急に対抗するため、JR西日本では最速130キロの新快速を走らせています。

参考:【京都~大阪が28分!】在来線最速の新快速に乗ってみた

 

しかし、関東の場合には各路線が単独で走行しているケースが多く、並行路線で競合することは少ないです。

首都圏の並行路線で競合らしい競合が見られるのは、

  • つくばエクスプレスとJR常磐線特別快速
  • JR東海道線と京浜急行線(品川~横浜間)

ぐらいしかありません。

多くの路線が独占状態にあるために、必ずしも速達性の向上がサービスの向上に繋がるわけではないのも、関東の電車が遅いと言われる理由と言えますね。

 

まとめ

このように関東の電車が遅いと言われる理由には

  • そもそも利用者の数が多すぎる
  • 過密ダイヤで速達列車を走らせる余裕がない
  • 線路条件が悪い
  • 競合路線が少ない

といった理由があります。

関西のように

  • 駅ごとの距離が長い
  • 線形が良い
  • 速達列車専用の複々線

といった好条件ではないので、関西の電車と比較するとどうしても遅くなってしまうのです。

関東の鉄道事情や安全性を考えれば、ある程度の遅さは仕方がないと言えますね。