日本一短い鉄道路線としてPRしている和歌山県の「紀州鉄道」

厳密には千葉県にある芝山鉄道が最も短い鉄道路線ですが、芝山鉄道は京成電鉄と直通運転を行っているため、単独で完全に独立した鉄道路線で見ると紀州鉄道は日本一短い路線と言えます。

 

鉄道好きの私としてはどうしてもそんな紀州鉄道が気になっていたので、先日、和歌山へ行った時に紀州鉄道にも乗ってきました。

今回は、紀州鉄道の乗り方や実際に乗ってみた感想・乗車記等について書いていこうと思います。

紀州鉄道の乗り方ガイド

紀州鉄道は、紀勢本線・きのくに線の御坊駅(ごぼうえき)から出ている鉄道路線です。

御坊駅へは和歌山から特急くろしおで約45分、新大阪から約1時間50分の場所にあります。

 

紀州鉄道の御坊駅ホームとJR御坊駅のホームは同じ改札内にあるので、御坊駅から乗車する場合はJRの駅員に「紀州鉄道に乗りたいですと伝えればホームに入れます。

紀州鉄道の駅は、

  • 御坊(ごぼう)
  • 学門(がくもん)
  • 紀伊御坊(きいごぼう)
  • 市役所前(しやくしょまえ)
  • 西御坊(にしごぼう)

の5駅で、紀州鉄道の駅係員が駐在しているのは紀伊御坊駅のみとなっています。

 

紀州鉄道の運賃

区間大人運賃
JR御坊~学問150円
JR御坊~紀伊御坊180円
JR御坊~市役所前
JR御坊~西御坊
西御坊~紀伊御坊120円

※小人の運賃は半額で10円未満は切り上げです。

紀州鉄道はワンマン運転なので乗車時に整理券を取り、降車時に運転手後ろの運賃箱にて精算を行います。

運賃箱には両替機能が付いているので、小銭が足りない場合は予め両替をしておきましょう。

 

ちなみに、紀伊御坊駅では駅窓口で切符を購入できるので、この場合は降車時に運転手に切符を見せれば問題ありません。

 

実際に乗ってみた

この日は和歌山でネコ駅長で有名な和歌山電鉄に乗った後、特急くろしおに乗って御坊駅に来ました。

紀州鉄道は御坊駅の0番ホームから出ています。

 

基本的に紀州鉄道の運行ダイヤはJR線のダイヤに合わせており、乗り継ぎの接続は比較的良いです。

所要時間の目安は終点の西御坊で約8分となっています。

これは各駅間の所要時間ではなく御坊駅からの所要時間です。あまりに短すぎてビックリしました。笑

 

出発の3分ほど前に列車がやってきます。列車には10人ほど乗客が乗っていました。

紀州鉄道は非電化路線なので車両は気動車で、紀州鉄道に来る前は滋賀県の「信楽高原鐵道」で使われていたようです。

 

列車のヘッドマークには紀州鉄道のマスコットキャラクター「紀道りんこ」が描かれています。

ちなみに、何故かこのキャラクターは全国ローカル線ではお馴染みの鉄道むすめとは無関係なキャラクターのようです。

 

御坊駅へと来る列車には多くの利用者がいましたが、私が乗る西御坊行きの列車に乗ったのは私と地元の学生であろう人の2人だけで、折り返し列車の車内は閑散としていました。

 

紀州鉄道の沿線は住宅街の路地裏を突っ切っており、車窓だけ見るととてもローカル線とは思えません。

しかし、途中駅で乗ってくる人は誰一人おらず、ホームに誰もいないが故に駅の停車時間もほんの一瞬でした。笑

 

車両の速度は30キロぐらいでしょうか。周りの車の方が速く走っているような気がします。

 

紀伊御坊駅ではかつて使われていた車両(キテツ1形)が止まっていました。

こっちの車両は鉄道車両というよりバスのような印象ですね。

 

そして、ぼんやりと車窓を眺めているうちに、終点の西御坊駅に付いてしまいました。

御坊駅出発からわずか8分ほどとあまりに短すぎて「列車に乗った」という感覚が全くありませんが、この思いこそ日本一短い鉄道の一番の魅力なのかもしれません。笑

 

ちなみに、西御坊駅の駅ホームは非常に狭く、駅舎の屋根も頭をぶつけそうなぐらいに接近しています。

もしかしたら日本一狭い駅であるかもしれません。笑

 

また余談ですが、紀州鉄道は日本の赤字路線の中でもトップレベルの赤字路線と言われており、日本全国の鉄道でみても非常に極端な鉄道と言えます。

 

西御坊駅には窓口があり、午前中のみ営業しているみたいです。

 

待合室は意外と広く、レトロな雰囲気が漂っています。

 

 

西御坊から出ている線路は、かつて紀州鉄道の終着駅だった「日高川駅」へと続く線路のようです。

 

折り返しの列車は15分後に出発しますが、じっと待っているのも退屈なので3つ隣の紀伊御坊駅まで行くことにしました。

 

3つ隣の駅と言ってもたった1km程度しか離れておらず、徒歩で15分ほどの近さです。笑

紀伊御坊駅では記念乗車券や紀州鉄道のグッツが販売されているので、折り返し列車が来る前に歩いて戻りました。

 

徒歩で7分ほどで1駅となりの市役所前駅に着きました。

 

駅ホームから西御坊駅に止まっている列車を見ることができるぐらい近いです。

私の地元の横浜や東京の山手線は隣駅が近いことも珍しくありませんが、ここまで近いのはやはり印象に残ります。

 

昔、行ったことのある日本一駅間の近い佐世保~西佐世保を思い出しました。笑

 

再び市役所前から紀伊御坊駅まで歩いて行きます。

西御坊駅~学問駅間は隣駅までがとても近いので、折り返し列車に乗る前に各駅に訪れることは不可能ではありません。

 

紀伊御坊駅には駅係員がおり、窓口の営業時間中は切符や紀州鉄道の記念グッツを購入できます。

また、駅にはいくつかの展示品も置いてあり、紀州鉄道の歴史や地域との関わりを伺えます。

 

今回は、せっかくなので紀州鉄道開業50周年記念乗車券を購入しました。

 

紀伊御坊駅ホームからは先ほど行くときに見た旧型車両を見ることができました。

あのバスのような列車に一度で良いから乗ってみたかったものです。

 

そして、西御坊駅到着から約20分後に先ほど乗った列車が折り返してきました。運転手さんも同じ人です。笑

 

折り返しの列車には3人ほど乗っており、当駅からも数人乗車しました。

西御坊方面より、JRと接続している御坊駅へと向かう人の利用者が多いのかもしれませんね。(時間帯にもよるかと思いますが。)

 

乗車してからわずか5分後、終着の御坊駅に戻ってきました。

合計で約1時間の紀州鉄道観光でしたが、路線が短くサクッと観光できるのが良いところですね。

JR線との接続も良いので行き帰りの乗り継ぎも楽でした。

 

まとめ:駅間が短いために沿線観光は容易

このように紀州鉄道はワンマン運転の鉄道路線なので運賃後払い制となっています。

SuicaやICOCA等の交通系ICカードも使えないので乗車の際は両替機を利用して小銭を用意しておきましょう。

 

私自身、いままで全国各地の鉄道路線に乗ってきましたが、ここまであっさりと乗りつぶしができる紀州鉄道は良い意味で感動しました。

観光路線という感じではなく万人受けする路線とは言えませんが、御坊~西御坊を往復しても360円で乗りつぶしにも時間がかからないため、鉄道ファンの方であればぜひとも一度乗ってみてはいかがでしょうか。

 

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