たった初乗り運賃だけであらゆる電車に乗れることで知られる「大回り乗車」

格安でちょっとした鉄道旅行を楽しめるのが魅力ですが、大回りを行うためには大都市近郊区間の特例というルールを守った上で行う必要があります。

大回り乗車は一歩間違えれば不正乗車になり、違反した分の運賃を支払う必要もあるので事前の準備・計画が欠かせません。

今回は、その大回り乗車のやり方と注意点等の基本について解説していきます。

大回り乗車のやり方・注意点

大回り乗車を行う前に準備しておくことや注意することは次の5つです。

  1. 発着駅と経路を決める
  2. 列車の時刻表から乗る列車を決める
  3. 普通乗車券か回数券乗車券を用意する
  4. 途中下車はできない
  5. 大回り中に必要な物を揃える

関連:大回り乗車が不正乗車にならない理由と特例の目的とは?

 

1、発着駅と経路を決める

大回りにおいて最も基本かつ重要なことは、「発着駅と経由する駅をどの駅にするか」です。

発着駅・経由駅はそれぞれ大都市近郊区間の範囲内であることが前提となります。

 

一般的に大回り乗車を行う場合、最も運賃が安い隣の駅を到着駅にすることが多いですが、必ずしも出発駅の隣の駅にする必要はありません。

ただし、出発駅と到着駅を同じ駅にすることはできず、最低限、出発駅とは異なる駅に到着する必要があります。

 

次に経由する駅ですが、これは「原則として同じ駅を通ることができない」ということを元に経由駅を決めましょう。

分かりやすく言えば、同じ駅を通らず出発駅から到着駅までを一筆書きで進めるルートにするということです。

 

なお、一部区間では”分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例”により折り返しが可能な区間があります。

上手く利用すれば効率良く回ることができますが、ルールがややこしいので初心者の方は控えた方が良いでしょう。

 

2、列車の時刻表から乗る列車を決める

発着駅と経路を決めたら、路線検索アプリなどを利用して実際に乗車する列車を決めます。

例え、とんでもなく大回りな経路に決めたとしても、実際に列車に乗ることができなければ意味がありません。

通る経路や時間帯によっては、乗り換えで長時間待たされることもあるので、予め各列車の出発時刻を確認しておきましょう。

 

都心部の駅であれば比較的列車の運行本数が多いので問題ありませんが、都心から離れた路線では1~2時間に1本ということもあります。

何時間もかけて遠くまで大回りしていく場合、ダイヤ乱れのリスクも大きくなるので、万が一遅延や運休に遭遇した時の迂回路についても調べておきたいです。

なお、到着駅の自動改札機で止められた場合は、駅係員にどういう経路で大回りしていたのか尋ねられることもあるので、経路やどの列車に乗ったのかをメモしておくと安心です。

 

また、列車の乗り換え時間についてもある程度考慮しておく必要があります。

乗り換える時間が極端に短いとトイレへ行く時間や、飲み物や食べ物等を購入する時間がないこともあるので注意したいです。

トイレは列車によって設けられていることもありますが、故障中で使えないこともあるので時間には余裕を持たせておきましょう。

 

3、乗車券を用意する

大回り乗車に利用できる乗車券は基本的に切符の普通乗車券または回数券となります。

SuicaやPASMOなどのICカードでの大回り乗車も可能ですが、車内検札や中間改札の際に手続きや説明に手間がかかるのでオススメできません。

 

定期券の場合は、通常の乗車券と違って経路が決められているため、大回り乗車には使うことができません。

※定期券で大回り乗車をすると不正乗車になります。

普通の切符以外は何かと面倒な制約があるので、とにかく大回り乗車をするなら普通乗車券の利用を強くオススメします。

 

4、大回り乗車は途中下車不可

大回り乗車で電車に乗る場合、途中下車(改札を出ること)はできません。

もし途中下車する場合には、その途中下車した駅までの運賃を支払う(乗り越し精算する)必要があります。

 

特に、注意したいのは無人駅です。

無人駅は、列車から降りる時点で下車として扱われてしまうため、大回り乗車中は無人駅のホームに降り立つことができません。

駅のトイレを利用したいといった場合でも無人駅だと下車できないので注意しましょう。

 

5、大回り乗車に必要な物を揃える

大回り乗車は乗車券さえ購入すればできますが、何時間もかけて遠くへ大回りする場合には他にも必要なものがあります。

時間をかけて大回りする場合にあった方が良い物として

  • 飲み物・食べ物
  • 予備の現金
  • モバイルバッテリー

の3つはあった方が良いです。

飲み物・食べ物

基本的に、大きな駅へ行かないと駅構内にコンビニや食事処もなく、大回り中は食べ物の入手手段に困ることが多いです。

大回りのルートによっては、途中で買い物や食事のできる場所がないこともあるので、予め携帯食などの食べ物を用意しておきたいです。

 

飲み物に関しては多くの駅で自動販売機が置かれているので、飲み物は乗り換えの途中で購入できます。

ただ、駅によっては、改札の外にコンビニや自販機が設置されていることもあるので、できる限り食べ物・飲み物は事前に用意しておきたいです。

 

予備の現金

大回りは確かに初乗り運賃だけで可能ですが、お金(現金)も多少余裕を持っておいた方が良いです。

その理由は、万が一「大回り乗車を途中で中止する」「やむを得ず途中下車する」といった際に運賃を精算する必要があるからです。

その時、所持金が少ないと万が一の出費で困ってしまう恐れがあります。

 

 

モバイルバッテリー

大回り乗車の際はスマホ・携帯を充電できるモバイルバッテリーもあった方が良いでしょう。

今ではスマホから列車の時刻表や経路を簡単に調べられるので、スマホの電池切れは避けたいところです。

大回り乗車中はスマホを充電できるような場所は数少ないので、1日かけて大回りするといった場合にはモバイルバッテリーも持参しましょう。

 

まとめ:ルールを守り、時間とお金にも余裕を

大回り乗車で最低限気を付けるべき点をまとめると

  • 原則として同じ駅は二度通ることができない
  • 乗車券は紙の普通乗車券
  • 途中下車はできない
  • 遅延や運休時の迂回路
  • 万が一のための現金も所持

といった感じです。

 

ルールを守っていれば格安で鉄道の旅を楽しむことができますが、何かと制約が多いので大回り乗車をする際には事前にしっかりと準備してから行うようにしましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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