2007年(平成19年)に財政破綻したことで知られる地方都市「夕張市」

かつては、炭鉱業で栄えた街でしたが、今では人口の減少が進み、過疎の街となっています。

 

そんな人口減少を受けてか、夕張駅~新夕張駅を結ぶ石勝線の夕張支線も2019年3月を目途に廃止が決まっている路線です。

私自身、夕張市の歴史に興味があったこともあり、北海道旅行の途中で夕張を訪れることにしました。

今回は、そんな夕張を訪れた訪問記について書いていこうと思います。

栗山駅から高速ゆうばり号に乗る

夕張駅へ行くために、まず滝川駅から函館本線で岩見沢駅へ行き、室蘭本線で夕張行きのバスが出ている栗山駅へと向かいます。

ちなみに、この日の午前中は日本で一番早い駅である新十津川駅を訪れていました。

参考:【始発が終電!?】日本一最終列車の早い新十津川駅に行ってみた

 

夕張に行くためには鉄道かバスがありますが、鉄道・バス共に運行本数はかなり少ないです。

どちらも1日4~5本程度であるため、公共交通機関を利用して夕張へ行く場合には運行時刻に注意する必要があります。

 

今回はルートの都合上、栗山駅から出ている北海道中央バス・高速ゆうばり号で、レースイリゾート(夕張駅前)へと向かいます。

この高速ゆうばり号は札幌駅前から出ているバスなので、札幌から乗り換えなしで行く場合にもオススメの移動手段と言えます。

ただ、バスの本数も1日3本と少ないです。それだけ需要が少ないということなのでしょう。

 

今回乗ったバスは栗山駅を13時52分に出るバスです。

栗山駅から終点の レースイリゾートまでは片道950円で、運賃は後払い制となっています。

 

乗客は私含めて4人ほどでしたが、ほとんどは途中のバス停で降りていったため、夕張終点まで乗っていたのは私だけです。

平日の昼間ということもあるのでしょうが、それにしても全く人がいません。

 

バスは栗山駅を出発すると東に向かって進んでいきます。

しばらくは平野部を走りますが、夕張に近づくと山間を進んでいきます。

 

そしてバスに乗ること約30分。夕張の市役所が見えてきました。

 

交差点に差し掛かると夕張支線の線路も見えてきました。

 

夕張支線の橋りょうも沿線の道路から見えます。

夕張支線の廃止決定には線路設備の老朽化も関係しているようで、経年が100年を超えている橋りょうやトンネルもあるようです。

利用者が少ない状況に加え、それらを全て改修する費用を考えると、廃止はやむを得ないと言わざるを得ないでしょう。

 

夕張の風景を見ていて感じるのは、住宅や団地はたくさんあるのに人の気配が全くないところですね。

ところどころ立派な住宅は立ってはいるものの、周辺には人の気配が全く感じられません。

噂では聞いていましたが、まさかこれほど過疎化が進んでいるとは思ってもいませんでしたね。

 

ゆうばり号も終点に近づいてきましたが、バスには私以外誰も乗っていません。

こんなにガラガラで本当に採算がとれるのか不安に思うほどです。

 

午後14時半にレースイリゾートに到着しました。相変わらず辺り一帯には人の気配がありません。

 

マウントレースイスキー場でゴンドラに乗る

夕張駅の列車の時間まではまだ2時間ほど空き時間があったため、スキー場のてっぺんまで行くことにしました。

夕張石炭博物館も見学したかったのですが、冬季は閉鎖しているのでそちらは諦めました。

 

マウントレースイリゾートは夕張では有名なスキー場で、夕張駅のすぐ隣にあります。

参考:【公式HP】夕張マウントレースイスキー場

 

レースイリゾート2階の渡り廊下を渡った先にゴンドラ乗り場があります。

ゴンドラはスキーをしなくても往復券が販売されているので、景色を見るだけでも楽しめます。

 

ゴンドラ乗り場の1階にはチケット売り場とレンタルショップがあります。

ここでゴンドラ往復券を購入し、てっぺんまで登ります。

 

雨上がりということもあり、ゴンドラから写真を撮るのは難しかったです。

 

スキー場を見て思うのは、ゴンドラやリフトにも全く人が乗っていないところですね。

平日とは言っても、1月上旬のシーズン中なのでもう少し人がいると思っていたのですが、想像以上に人がいませんでした。

逆に、スキーを思う存分満喫したい人にとっては絶好の場所と言えます。

 

ゴンドラはほぼ空気輸送であるため、待ち時間なしですぐに乗り込めます。

ふもとから頂上までは10分程度です。この日は強風で減速運転となっていたため、通常ならもう少し早いかと思います。

 

山頂に到着しました。

マウントレースイのてっぺんはかなり高い場所にあるため、眺めも非常に良いです!

 

夕焼けも見れるだろうと期待していましたが、タイミング悪く雲が陰ってしまいました。

山の上にある以上、短時間で天候がかなり変わりやすいので、こればかりは運としか言えませんね。

 

帰りのゴンドラに乗る直前には分厚い雲が辺りを覆っており、ゴンドラに乗った途端、大雪に見舞われました。

ここまで急激な天候の変化を体験したのは初めてです。

 

この後は、レースイリゾート併設の温泉に入って、帰りの列車が到着するまで待ちます。

温泉の温度は結構熱めでしたが、冷えた体を温めるにはちょうど良かったです。

 

夕張駅から石勝線に乗る

いよいよ夕張駅から石勝線に乗って札幌へ戻ります。

 

夕張駅の駅舎には「和」という小さな喫茶店が営業していました。

私は時間がなかったので利用しませんでしたが、列車の到着までここでゆったりするのも良いかもしれません。

 

夕張駅の駅舎内はこじんまりとしていますが、地元の観光案内や張り紙などが掲示されていました。

スタンプ台も設置されていたので、記念に押しておきました。

 

そして、16時23分になると列車がやってきました。折り返しは16時31分に出発します。

夕張駅に来た列車には6人ほど乗客がいましたが、そのうち2人ほどは再び折り返しの列車に乗っていました。

見た感じ、乗客の過半数はスーツケースやカメラを持った観光客らしき人です。

また、北海道では珍しく外国人観光客の姿は見られませんでした。

 

駅のホームは何とも言えない素朴な雰囲気に包まれていますが、こののどかな雰囲気が私はとても好きです。

 

心のどこかで無くなってほしくないという思いはありますが、現状の夕張を見るとやはり廃線はやむを得ないと思いますね。

現状、札幌~夕張の移動なら高速バスの方が早くて便利なのは間違いないです。

 

この列車は石勝線の新夕張・追分を経由して、千歳まで行きます。

夕張から千歳までは比較的近いですが、普通列車は特急の通過待ちなどがあるので、千歳駅まで2時間弱かかります。

夕張~千歳の運賃は片道1,270円です。

 

運転手の方が反対の運転台に移動すると列車のドアが開きます。

列車はワンマン運転なので乗車前に整理券を受け取ります。

 

列車は定刻通り夕張駅を出発しました。

ちょうど夕暮れの時間だったので外の様子は見えずらいですが、住宅の明かりが全くないため、ゴーストタウンを走り抜けていく様子がすぐに分かります。

 

途中の清水沢駅にも人影がありません。

最終的に新夕張まで列車に乗ってくる人はいませんでした。

 

列車は30分ほどで新夕張駅に到着しました。新夕張では15分ほど停車し、貨物列車に抜かれます。

その後、追分駅でも10分程度停車時間があります。

 

特急や貨物列車に抜かれつつ、のんびりと走る列車もついに千歳駅に到着です。

2時間弱もの間、座席に座りっぱなしというのは辛いですが、ローカル線の旅情を存分に満喫することができました!

 

まとめ:想像以上に過疎化が進んでいた

私自身、夕張市には強い興味を持っていたため、その歴史や文化に関しては事前に調べてはいたものの、実際に夕張の現状を目で見たことで改めて思うところがありました。

夕張市は北海道の有名観光地とは言えない場所ですが、部分的とはいえ今回夕張を訪れることができて良かったです。

過疎化が進み、公共交通機関も便利とは言えないので、もし夕張へ行くのであれば列車やバスの運行時刻には注意してくださいね。

 

私自身、夕張支線の廃線までにもう一度夕張へ行けるかどうかは分かりませんが、夏に再び北海道を訪れる予定でいます。

その時には、夕張炭鉱博物館の見学と名産の夕張メロンを食べてみたいですね。