グリーン車と言えば、普通車よりも高い快適性を得られるため、何かと魅力のあるように見えます。
実際に「グリーン車なら快適かつ時間を有効に使える」という声も多く、私も快適性を得るためにグリーン車を利用することはあります。
しかし、グリーン車を利用することは必ずしもメリットばかりという訳ではありません。
今回は、鉄道好きな私が、あえてグリーン車のデメリットについて解説していこうと思います。
グリーン車のデメリット
時短効果が全くない
グリーン車は普通車よりも快適ですが、移動時間が短くなる訳ではありません。
普通車に乗ろうがグリーン車に乗ろうが到着時刻は一緒なので、費用対効果を踏まえるとグリーン車のコスパはかなり悪いです。
例えば、新幹線のグリーン車を例にすると、普通車指定席の料金に比べて1.5倍~2倍ほど高くなります。
東京~新大阪の自由席は4,870円ですが、グリーン車料金は10,480円であり、実に5,000円以上の差があります。
5,000円もあったら時短効果の高いタクシーを2~3回ほど利用できる額なので、コスパが悪いと感じるのも無理はないです。
特に、速達性と時短効果を重要視している方にとって、グリーン車を利用するメリットは殆どないと言えるでしょう。
所要時間の変わらないグリーン車に乗れるお金があるなら、そのお金をタクシー利用に使った方がよっぽど合理的です。
タクシーであれば、徒歩で移動する時間を短縮でき、車内は個室なので移動時間も快適に過ごせることでしょう。
グリーン車は確かに快適ですが、高い料金の割にタクシーのような時短効果が全くないということは大きなデメリットの1つと言えますね。
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必ずしも車内が静かとは限らない
グリーン車を利用する人の多くは、移動時間を静かに過ごしたいと思っていることでしょう。
しかし、グリーン車は必ずしも静かという訳ではなく、車内が混雑すればそれなりに騒がしくなります。
グリーン車は静粛性を保証している訳ではないので、せっかくグリーン車に乗っても騒がしくて落ち着かないというケースは少なからずあります。
特に、お盆や年末年始といった繫忙期には、グリーン車も満席ということも少なくありません。
車内の静粛性や環境は、結局利用者のマナーの良し悪しによって左右されてしまうのがデメリットと言えます。
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普通席でも十分快適性に優れる
近年の新幹線や在来特急は、車内設備の改善や技術面の向上により、普通車でも随分と快適性が向上しました。
関東近辺の列車を例に上げると
- 特急成田エクスプレスのE259系
- 特急ひたち・ときわのE657系
- 特急スーパーあずさのE353系
といった列車ですね。
これら列車は、普通車でも各座席(ひじかけや前方の座席下)にコンセントが装備されています。
かつての在来特急は、グリーン車でないとコンセントが付いていないケースが殆どでしたが、今では普通車でもコンセントの配備が一般化しています。
特に、最新の列車ほど普通車のクオリティも高い傾向にあるため、グリーン車に乗っても普通車との快適性に大差を感じられないケースもあります。
列車によっては普通席で十分快適なので、わざわざ高い料金を払ってまでグリーン車に乗る必要性を感じないこともデメリットの1つと言えますね。
車内設備が気になる方は、事前に各列車のグリーン車設備を調べてみると良いでしょう。
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まとめ:グリーン車は時に割に合わないこともある
このようにグリーン車は、料金が高い割に時短効果が全くなく、普通席でも空いていれば十分快適なので必ずしもグリーン車が良いとは限りません。
グリーン車の快適性については、列車の設備や他の乗客によっても左右されるため、時に割に合わないと感じることもあるかと思います。(私もあります。)
快適性を得るためだけに高い料金を支払う価値があるかどうかは、結局は本人の価値観次第なので何とも言えませんね。
ちなみに、私はグリーン車設備に魅力を感じた時や、単純にゆったりと鉄道旅行を楽しみたい時にグリーン車を利用します。特に時短効果とかは考えていません。笑
「乗りトクなグリーン車はこれ!乗るなら3列シートが断然オススメ」という記事も描いたので、グリーン車に興味のある方はそちらも参考にして頂ければと思います。
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