現在の東北新幹線にて最も速い新幹線は、e5系が使用された新幹線「はやぶさ」であることは皆さんご存知のことかと思います。

しかし、この「はやぶさ号」は一部の列車で、先に出発したはずの「はやぶさ」が後続の「はやぶさ」に追い抜かれる可笑しな現象が発生しています。

 

同じ特急料金を払っているのなら少しでも速く到着したいと思うのが筋ですが、後続に抜かれるようでは何のための特急料金なのか疑問に思うかもしれません。

今回は、そんな最速の「はやぶさ」と遅い「はやぶさ」について解説していきます。

遅い「はやぶさ」はどの列車か

「遅いはやぶさ」に該当する列車は、盛岡駅発着の一部の「はやぶさ」です。

上記画像の例で見ると「はやぶさ103号」は東京駅を7時56分に出発しますが、盛岡駅に先に到着するのは後から出発した「はやぶさ5号になります。

実はこの「はやぶさ103号」、仙台には先に到着しますが、仙台~盛岡間では途中の一ノ関駅にて「はやぶさ5号」に抜かれてしまいます。

 

そのため、東京・仙台から盛岡まで最短で移動したい場合、先のはやぶさ103号よりも、後続の「はやぶさ5号」を利用する方が合理的と言えます。

 

同じ「はやぶさ」でも所要時間が異なる理由は途中停車駅にあり、「はやぶさ103号」は大宮~仙台間はノンストップですが、仙台~盛岡間は全ての駅に停車します。

仙台~盛岡間の途中駅には、古川、くりこま高原、一ノ関、水沢江刺、北上、 新花巻の6つもの駅があるため、これら駅に止まると止まらないとでは、所要時間に30分以上の差が生じます。

 

「遅いけど座席が空いている」というのなら、あえて選択するメリットもありますが、そもそも「はやぶさ」は全席指定席なので基本的に座れないという事態は発生しません。

正直なところ、一般の利用客が「遅いはやぶさ」を利用するメリットは殆どないと言えます。

 

遅いはやぶさ=実質値上げした「はやて」

2019年現在、東北新幹線の種別には

  • はやぶさ
  • はやて
  • やまびこ
  • なすの

の4つの新幹線がありますが、現状では「はやぶさ」の次に早い「はやて」の定期列車の本数はごくわずかです。

「はやて」は「はやぶさ」と同様に、大宮~仙台間はノンストップですが、仙台~盛岡間は基本的に各駅に止まります。

 

「はやて」の特急料金(東京~盛岡)に関しては「はやぶさ」のような割増料金はなく、指定席料金は「やまびこ」と同じです。

一方の「はやぶさ」は元々、速達性に優れているという意味で、「はやて」「やまびこ」の指定席料金よりも数百円割高になっており、速さの分の付加価値を支払うことになっています。

 

すなわち、「はやぶさ」が仙台~盛岡間を全ての駅に停車するのであれば、種別的には「はやて」と同じであり、「遅いはやぶさ」は実質「値上げしたはやて」と何ら変わらないと言えます。

 

遅い「はやぶさ」を利用するメリットはあるのか?

一般利用客にとってメリットの殆どない「遅いはやぶさ」ですが、全部が全部悪い訳ではなく、時に乗り得な「はやぶさ」になることもあります。

基本的に、遅い「はやぶさ」は不便ではあるものの、不便さゆえに「えきねっとトクだ値」にて割引切符が取りやすいという特徴もあります。

また、通常の指定券に関しても、速達タイプのはやぶさに比べて予約が埋まるのが遅いという点もメリットかもしれません。

 

さらに、えきねっとトクだ値スペシャルにて期間限定の割引料金が設定される時も、遅い「はやぶさ」や「やまびこ」といった使いづらい新幹線が割引対象になることが多く、その時は遅い「はやぶさ」でも利用するメリットは大いにあります。

「遅いはやぶさ」を利用するのであれば、これら割引切符を活用して、お得に利用するようにしましょう。

 

まとめ

このように最速の「はやぶさ」と言っても、盛岡~仙台間を各駅に止まるのか、それとも通過するのかによって、同じ「はやぶさ」でも仙台~盛岡間の所要時間に大きな差が生まれます。

とにかく早くに移動したい方は、同じ「はやぶさ」でも停車駅の少ない「はやぶさ」の指定券を購入することをオススメします。

 

普段は遅い「はやぶさ」を利用するメリットは途中駅を利用する場合を除いて殆どありませんが、時々破格の割引が設定されることもあるので、お得な割引を見逃さないようにしましょう!

以上、参考になれば幸いです。

 

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