こんにちは、鉄道旅行が好きなハヤマです。

本日、ついに新たな元号である「令和(れいわ)」が公表され、平成から令和へと大きな転換期を迎えました!

鉄道の歴史において平成と言えば。北海道・九州・北陸の新幹線開業、制御付き自然振り子装置や蓄電池車の実用化など嬉しいニュースは沢山ありました。

しかしその一方で、留萌本線(留萌~増毛)や三江線、夕張支線など、地方のローカル線を中心に数多くの路線が廃止される悲しいニュースも沢山ありました。

今回は、そんな平成時代の鉄道を振り返り、これからの令和時代に鉄道はどうなっていくのか考えていこうと思います。

平成時代の発展と衰退

新幹線の全国開通と進化

平成の間に新幹線は全国各地へと延伸されるようになり、九州新幹線の博多~鹿児島中央の開通、北陸新幹線の開業、北海道への新幹線常陸など、全国の新幹線路線網は大きく拡大しました。

博多~鹿児島中央が約1時間20分、東京~金沢が約2時間半、東京~新函館北斗が約4時間など、長距離移動も短時間での移動が可能になりました。

 

また、東海道新幹線に「のぞみ」が登場したのも平成4年であり、今では「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種別が定着しています。

東北新幹線では最速320km運転を行う「はやぶさ」も登場し、新幹線の速度も飛躍的に向上しました。

 

鉄道技術の発展と自動化

平成元年にはJR四国の2000系気動車に初めて制御付き自然振り子装置が実用されました。

曲線を高速で通過できる技術によって、所要時間の短縮と高速化に貢献したことも鉄道史では大きな出来事と言えます。

 

また、直近ではハイブリッド気動車や蓄電池車(ACCUM)など、非電化路線で使用される普通列車にも大幅な技術革新が起こりました。

さらに、自動運転が導入されるようになったことも大きな変化であり、平成17年に開業した「つくばエクスプレス」では自動運転で時速130km走行を実現しています。

 

ICカード乗車券が普及

平成の初期はまだ切符が主流でしたが、今ではSuicaやPASMOなど交通系ICカードが切符の変わりとして使用できる時代になりました。

カード一枚あれば改札もタッチですぐに通れますし、エキナカで買い物をすることだってできます。

直近の「タッチでGO新幹線」でSuica一枚で新幹線に乗れるサービスが開始されたことも記憶に新しいですね。

 

また、クレジットカードと連携することで自動でチャージができるなど、平成の間で切符を買う機会が大きく減りました。

今では紙のような切符・硬券がコレクションとして価値のある物になるなど、時代の流れを感じますね。

 

地方ローカル線の廃線ラッシュ

昭和の末期にも鉄道路線の廃止は相次ぎましたが、平成に入ってからもその流れは止まらず、数多くの鉄道路線が平成の間に廃止・廃線となりました。

平成に入ってから廃線された路線を簡単に並べてみると、

・天北線/平成元年
・鍛冶屋線/平成2年
・下津井電鉄線/平成3年
・野上電気鉄道/平成6年
・深名線/平成7年
・信越本線:横川~軽井沢/平成9年
・可部線:可部~三段峡/平成16年
・北海道ふるさと銀河線/平成18年
・江差線/平成26年
・岩泉線/平成26年
・留萌本線:留萌~増毛/平成28年
・三江線/平成30年
・石勝線夕張支線/平成31年

など、ざっと調べただけでもこれだけの路線が廃止になっており、その多くは利用者の少ない地方路線でした。

地方では沿線の人口流出やモータリゼーションの普及による影響が大きく、今でもその流れには歯止めがかかりません。

 

夜行列車は1日1往復に/急行列車も絶滅

平成の鉄道において、外すことのできないニュースは夜行列車が大幅に減少したことでしょう。

平成元年は「トワイライトエクスプレス」が運行を開始した年であり、平成初期にはまだまだ数多くの夜行列車運転されていました。

しかし、航空機の発展や高速道路の拡充に伴う高速バスに対抗できず、次第に夜行列車は本数を減らしていきました。

 

平成31年の今、残された定期寝台列車は1日1往復のサンライズ瀬戸・出雲のみ。夜行快速のムーンライトながらも減便が続き、いつ廃止されるか分からない状況にあります。

平成は夜行列車・寝台列車の衰退が急速に進んだ時代であり、人々の移動手段が新幹線や飛行機、高速バスなど多様化したことも大きな変化と言えるでしょう。

また、夜行列車の廃止と並行して、JRの「急行」を使用する定期列車も「急行はまなす」を最後に使用されることは殆どなくなりました。

 

令和時代の鉄道はどうなるのか?

次世代の乗り物「リニア」の開業

令和で起こり得る嬉しいニュースは、やはり「リニア中央新幹線」が開業することでしょう。

品川~名古屋間の開業は2027年、大阪市までの全線開業は2045年をめどに進められており、令和の間でリニアの運行が開始される可能性が高いです。

新幹線を上回る速さで移動できることもあり、東京~名古屋・大阪だけでなく、岐阜や飯田などの途中の地方都市への移動にも大きな変化をもたらすことでしょう。

 

さらなる自動化と無人化へ

JR東日本では各路線にホームドアを設置するようになりましたが、ホームドアがあれば駅ホームでの人身事故のリスクを下げ、自動運転を行う下地ができます。

人手不足やAI技術の発展の影響もあり、これからはますます自動化へ向けて進むことでしょう。

 

また、切符の券売機も全て機械やインターネット上で完結できるようになれば、駅の窓口や駅員の負担が減り、駅の無人化・自動化も可能です。

平成ではまだ完全な機械化・自動化はできていませんが、今後は今まで以上に自動化が進んでいくのではないかと思われます。

 

地方路線は依然として厳しい状況に

平成の間に既に多くの鉄道路線が廃止になっていますが、残存している鉄道路線にも赤字路線は数多く、存続の危機にある鉄道路線の数は少なくありません。

特に、現代は地方都市や大都市に人口が流出している一極集中にあるため、地方で生活する人はますます少なくなっています。

 

若い人が都市部に流出してしまうと地方のローカル線は重要な収入源である通勤通学の利用者を失うため、若者の流出は大きな痛手です。

よほど大胆な対策を行わない限り過疎化や人口減少は止まらず、地方のローカル線はますます衰退することでしょう。

 

鉄道貨物の重要性が再認識されるかも

近年では労働人口の減少や若者の車離れといった影響で、物流業界は深刻な人手不足となっています。

若い人が車の免許を取らず、中型免許や大型免許を所持する人も減っているため、物流を支えるトラックドライバーが不足している状態です。

 

沿線産業の衰退により、かつて大幅に事業が縮小してしまった鉄道貨物ですが、最近ではそのトラックドライバー不足していることもあり、鉄道の貨物輸送の需要が増加傾向にあります。

深刻なドライバー不足が皮肉にも、少人数で大量の物資を輸送できる鉄道貨物の重要性を再認識されるきっかけになったのです。

 

これからの時代は働き方改善や省エネルギー対策がより一層重要になってくるため、鉄道貨物の需要が再度高くなるかもしれません。

ただ、現代では既に多数の路線が無くなっており、地方のローカル線も危機的状況なので、昔のように全国各地隅々まで鉄道貨物を行うことは不可能と言えますね。

 

まとめ

平成時代には技術・ソフト面での進歩が目立った一方で、地方の鉄道路線が次々と廃止されるなど鉄道の根幹であるハード面での衰退が顕著な時代でした。

恐らくこれから先、令和時代でもこの流れは止まらないかと思います。

令和時代が終わる頃に日本にどれだけの鉄道路線が残っているのか非常に気掛かりですが、こればかりは時代の流れでなるようにしかなりません。

自分たち利用者にできることはやはり、乗りたい路線があるのなら今のうちに沢山乗っておくことですね。

 

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