多くの新幹線や特急列車には「自由席」と「指定席」の2つの座席が設けられています。

「自由席」と「指定席」では、それぞれ明確なメリット・デメリットがあるので、どちらが良いかは一概には言えません。

今回は、その「自由席」と「指定席」のメリット・デメリットについて解説していきます。

自由席のメリット・デメリット

自由席のメリット

自由席のメリットは

  • 指定席よりも料金が少し安い
  • 座る座席を自由に選択できる
  • 列車の指定がないので時間に融通が利く

の3つです。

 

指定席よりも料金が安い

自由席は指定席料金がない分、「指定席」よりも金額が数百円ほど安くなります。

特に、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」と「みずほ」は指定席料金に割増し料金がかかるので「指定席」はやや高いです。

 

「自由席」であれば、「のぞみ」や「みずほ」でも特急料金は変わりません。

少しでも安く新幹線や特急列車を利用するのであれば、自由席はオススメです。

 

座る座席を自由に選択できる

「自由席」は、自由席車両の範囲内であれば、座る座席を自由に決められます。

始発駅からの乗車なら、わざわざ指定席を取らなくても自分の座りたい座席を自由に選択することができます。

 

また、万が一、途中で座席を移動したい場合でも自由席なら容易です。

隣に座る人によっては、うるさくて落ち着かなかったり、ニオイがきつかったりして座席を移動したくなる時もあるでしょう。

乗り物酔いで気持ち悪くなり、トイレが近くなることもあるかもしれません。

そのような時でも、自由席なら空いている席に移動することができます。

 

列車の指定がないので時間に融通が利く

「自由席特急券」の有効期限は1日なので、有効期限内の乗車日であればどの列車に乗っても良く、時間に融通が利きます。

一方、「指定席」の場合、利用できる列車が購入時点で決まるので、乗車時間が変更になった場合、乗車変更の手続きが必要になります。

「自由席」には、そのような時間の制約がないので、乗車時間が確定していない場合に便利です。

 

自由席のデメリット

自由席のデメリットは

  • 着席できる保証がない(満席時は座席に座れない)
  • 列車によっては自由席がない、または少ない

の2つです。

着席できる保証がない

自由席の一番のデメリットは、「着席できる保証がない」という点です。

既に座席が埋まってしまっている場合には、座席に座ることができず、空きができるまで通路で立っている必要があります。

目的地までの所要時間が短ければ我慢できるかもしれませんが、1時間以上となると立ち続けるのはさすがに厳しいです。

特に、小さいお子さんや高齢者の方にとってはなおさら難しいことでしょう。

 

また、途中駅から利用する場合に座れない可能性が高いのも大きなデメリットです。

例え、早くにホームで並んでいたとしても、途中駅からだと既に自由席が満席というケースもあります。

時期や時間によっても混雑状況は変わるので一概には言えませんが、お盆や年末年始といった行楽シーズンは自由席が満員電車のような状態になるので注意が必要です。

関連:【満席でも諦めない!】自由席に座れない時の対処法

 

列車によっては自由席がない・少ない

新幹線・特急列車のうち

  • 東北新幹線の「はやぶさ」と「はやて」
  • 秋田新幹線の「こまち」(東京~盛岡間)
  • 北陸新幹線の「かがやき」
  • スーパービュー踊り子
  • ゆふいんの森

といった一部の列車は、そもそも自由席がありません。

どれも速達性やサービス面で優れた列車であることから、原則として全席指定席となっています。

これら全席指定の列車を利用する場合、必然的に指定席特急券が必要になるので注意しましょう。

 

また、東海道新幹線の最速達列車である「のぞみ」は16両編成ですが、自由席車両は3両と少ないです。

自由席車両が少ない列車は必然的に混雑率が高くなりやすいのもデメリットと言えます。

 

指定席のメリット・デメリット

指定席のメリット

指定席を利用するメリットは

  • 座席に必ず座れる
  • 駅のホームに早くに並ぶ必要がない

の2つになります。

座席に必ず座れる

これは「指定席」の最も大きなメリットであり、「指定席」を利用する価値はここにあると言えます。

特に、途中駅から乗車する場合に「指定席」はオススメです。

 

自由席だと途中駅からでは、既に列車内には立ち乗り客がおり、早くに並んでいても座席に座れないこともあります。

そのような場合でも「指定席」を購入しておけば確実に座れるので安心です。

 

ホームに早くに並ぶ必要がない

指定席の場合は自由席と違って座席は必ず座れるので、発車時間ぎりぎりに乗っても座席に座れます。

自由席の座席は早い者勝ちなので、早くに駅のホームで並ぶ必要がありますが、「指定席」なら座席が確保されているので、列車の発車時間に間に合えさえすれば問題ありません。

指定席なら列車が到着するまでは待合室でゆっくりと過ごせるのもメリットと言えますね。

 

指定席のデメリット

指定席のデメリットは

  • 自由席よりも割高
  • 乗車変更には窓口での手続きが必要
  • 指定席から自由席への乗車変更ができない
  • 乗車後の座席変更が困難

の4つです。

自由席よりも割高

「指定席」は、自由席と異なり座席指定の手数料がかかることから、料金が数百円ほど割高になります。

また、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」と「みずほ」には他の列車と異なり、座席指定の料金が数百円ほど高く設定されています。

少しでも安く新幹線・特急列車を利用したい場合には、「指定席」よりも「自由席」の方が良いです。

 

乗車変更には窓口で手続きが必要

「指定席券」は、切符の購入時点で乗車できる列車が決められています。

そのため、切符購入後に乗車する列車を変更する場合には、基本的に駅の窓口で手続きを行う必要があります。

また、すぐに乗車変更をしたくても窓口が混雑していることもあるので、急いでいる時には変更できない時もあります。

 

ちなみに、指定列車に乗り遅れた場合は後続の列車の指定席には乗車できず、自由席に乗車する必要があります。

乗車時間が読めない場合や、急に新幹線に乗ることになった場合は、初めから自由席特急券を購入した方が良いでしょう。

 

指定席から自由席への乗車変更ができない

指定席券を乗車変更する場合は同じ指定席券にのみ乗車変更が可能であり、指定席券から自由席券への変更は原則できません。

これは乗車変更のルールにて定められているため、指定席券から自由席券に変更する場合はいったん指定券を払い戻した後、改めて自由席券を購入する必要があります。

詳細は「乗車変更のルールと注意点」を参考にしていただければと思います。

 

乗車後の座席変更が困難

指定席は、列車に乗る時から降りるときまで指定した席を利用する必要があります。

そのため、近くに座った人に不快な思いを抱いても我慢するしかありません。

 

指定席の場合、乗車後の座席変更は余程空席がある場合を除いて難しいです。

そのようなリスクが少なからずあるのも、指定席のデメリットと言えるでしょう。

 

まとめ:自由席は融通が利くが着席保証は無し

このように「自由席」と「指定席」はどちらも一長一短なので、どちらが良いかは利用者の価値観やその時の状況次第で変わってきます。

「自由席」を利用するなら

  • 少しでも安く利用したい
  • 始発駅から乗車する
  • 乗車駅の列に早く並べる余裕がある
  • 乗車する時間帯が分からない

といった場合にオススメと言えます。

 

一方、「指定席」を利用するなら

  • 混雑時や途中駅からでも確実に座席に座りたい
  • 子連れや高齢者と共に利用する
  • 乗車日時が確定している

といった場合に利用するのがオススメです。

「自由席」の方が何かと融通がききやすいので、個人的には自由席を利用することが多いですが、そこは利用スタイルに合わせて上手く使い分けるようにしましょう!

※少しでも自由席に座れる確率を上げるなら「【何とかして座りたい!】自由席が満席だった時の対処法」も参考に。