JRの運賃形態には「乗り継ぎ割引」という割引制度があります。

これは新幹線から在来線の特急列車に乗り継ぐ場合や、在来特急から新幹線に乗り継ぐ場合に適用される割引です。

 

条件を満たせば在来線の特急料金を安くできるので、新幹線や在来特急を利用する人であれば知っておいて損することはありません。

今回は、そんなJR各線の乗り継ぎ割引制度について分かりやすく解説していきます。

乗り継ぎ割引が適用される条件

乗り継ぎ割引とは、「新幹線から在来特急」または「在来特急から新幹線」に乗り継ぐ場合に、在来特急の特急料金(自由席または指定席)が半額になる制度です。

※10円未満は切り捨て。グリーン料金は割引対象外。

 

文章だけで説明すると分かりずらいので、以下の具体例を参考に見ていきましょう。

 

例1:新幹線⇔在来特急を乗り継ぐ場合

例えば、東海道新幹線を利用して東京から新大阪まで移動した後、在来線の特急くろしおに乗り継ぎ、和歌山駅まで行くとします。

 

この場合、新大阪駅にて新幹線から在来特急に乗り継ぐことになるので、特急くろしおの特急料金が半額となります。

※新大阪⇔和歌山の特急料金(自由席)は通常970円です。この場合10円未満切り捨てなので480円となります。

 

逆に、特急くろしおで新大阪まで行き、新大阪から新幹線に乗り換える場合も同様に乗り継ぎ割引が適用されます。

これは乗り継ぎ割引の最も基本的なパターンです。

 

例2:新幹線をまたいで2回乗り継ぐ場合

では次に、在来特急⇔新幹線⇔在来特急と、新幹線をまたいで2回乗り継ぎが発生する場合を例に見ていきましょう。

新幹線をまたいで2回乗り継ぐ場合は、特急料金の高い方が半額となります。(同じ場合は片方が半額)

 

例えば、松本から特急ワイドビューしなので名古屋へ行き、名古屋から新大阪を新幹線、新大阪から特急くろしおで和歌山まで行くとします。

 

この場合、松本⇔名古屋の特急料金の方が高くなるので、乗り継ぎ割引はワイドビューしなのの特急料金に適用されます。

※松本⇔名古屋の特急料金(自由席)は通常2,160円です。これが半額なので特急料金は1,080円となります。

 

乗り継ぎ割引が適用されない例

乗り継ぎ割引は基本的に上記の条件を満たせば適用されますが、以下のような場合は乗り継ぎ割引が適用されません。

  1. 乗り継ぎ割引対象外の駅で乗り継ぐ場合
  2. 新幹線から在来特急に乗り継ぐが、当日中に乗り継げない場合
  3. 九州新幹線を利用する場合(九州新幹線に乗り継ぎ割引はありません。)
  4. JR線以外(私鉄)との乗り継ぎ
  5. 在来線と新幹線で別々に特急券を購入した場合(同時購入しなかった場合)

注意したいのは1と2のケースです。

 

乗り継ぎ対象外の駅での乗り継ぎ

乗り継ぎ割引は全ての駅で適用される訳ではなく、

  • 東海道・山陽新幹線:新横浜~新下関間の新幹線停車駅
  • 東北・北海道新幹線:新青森駅、新函館北斗駅
  • 上越新幹線:長岡駅、新潟駅
  • 北陸新幹線:長野駅、金沢駅
  • 坂出駅、高松駅(坂出駅及び高松駅は岡山駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
  • 直江津駅(上越妙高駅に直通して運転する在来特急に乗車し、上越妙高駅で新幹線に乗り継ぐ場合に限る)
  • 大阪駅(新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)
  • 津幡駅(金沢駅に直通して運転する在来特急に乗車し、金沢駅で新幹線に乗り継ぐ場合に限る)

といった駅に限られています。

それ以外の駅(東京駅や上野駅、大宮駅など)は乗り継ぎ割引対象外です。

 

そのため、特急ひたちを利用して水戸から東京まで行き、東京から新幹線で名古屋に行くような場合は乗り継ぎ割引は適用されません。

全ての乗り継ぎに適用される訳ではないので注意しましょう。

 

当日中に乗り継げない場合

新幹線から在来特急に乗り継ぐ場合、その日のうちに在来特急に乗り継げないと乗り継ぎ割引が適用されません。

例えば、新幹線に乗って乗り継ぎ駅へ行くが、当日中に乗り継げる在来特急がなく、翌日の特急列車を利用するような場合は乗り継ぎ割引の対象外となってしまいます。

 

新幹線⇒在来特急の乗り継ぎは日付をまたぐと割引が適用されないので注意しましょう。

 

逆に、在来線から新幹線へ乗り継ぐ場合は在来線の乗車日かその翌日の乗車でも割引になります。

例えば、在来特急で新幹線の乗り継ぎ駅へ行き、1泊した後、翌日に新幹線に乗るといったケースなら乗り継ぎ割引が適用されます。

 

乗り継ぎ割引切符の購入方法

乗り継ぎ割引切符の購入方法は、上記条件を満たした上で、新幹線の特急券と在来特急の特急券を同時購入した際に自動的に適用されます。

乗り継ぎ割引は条件を満たせば自動的に適用されるので、特急券を購入する際に乗り継ぎ割引が適用される経路・列車を選択しましょう。

 

指定席券売機で購入する場合でも、乗り継ぎ割引の条件を満たしていると自動的に割引料金を差し引いた額が表示されます。

また、乗り継ぎ割引が適用されているかを確認するためにも、予め路線検索アプリ等で割引後の料金を調べておくことをオススメします。

 

なお、乗継割引は特急券に適用されるものなので、乗車券は別に用意しても問題ありません。

乗車券と特急券の違いについては、「乗車券と特急券の違いはこれ!各種切符の効力を分かりやすく解説」を参考にしていただければと思います。

 

まとめ:新幹線⇔在来特急の乗り継ぎがお得になる!

このように乗り継ぎ割引制度は、新幹線⇔在来特急の乗り継ぎを行う場合に、在来特急の特急料金が半額となる制度です。

制度が複雑で分かりずらいですが、上手く利用すれば特急料金を安くできるので、切符を購入する際は乗り継ぎ割引が利用できるかを確認しておきましょう。

 

以上、参考になれば幸いです。

 

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