あらゆる鉄道技術の中でも長い歴史を誇る「蒸気機関車(SL)」

かつては日本中のいたるところで走っていた蒸気機関車ですが、時代の流れと共に輸送手段としての役割を終え、今では観光列車(ジョイフルトレイン)として人々に愛されるようになりました。

鉄道旅行が好きな私も過去にJR九州の「SL人吉」に乗ったことがありますが、あの蒸気機関車の汽笛や旧客車の独特な雰囲気は今でも忘れられません。

 

そんな魅力あるSLですが、観光列車ゆえに運転日や乗車方法が各SLごとに異なるため、どうすればSLに乗れるか分からない方も多いかと思います。

今回は、2018年現在でも運行されている蒸気機関車の場所や各SLの乗車方法について分かりやすく解説していきます。

北海道・東北地域

JR北海道/SL冬の湿原号 (冬の臨時列車)

北海道でSLに乗車できる場所は北海道道東のJR釧路駅から出ている「SL冬の湿原号」です。

かつての北海道では釧路以外でもSLが運行されていましたが、2018年現在では北海道唯一のSL運行となります。

運転日は毎年概ね1月下旬から2月末までであり、冬季限定の臨時列車です。

使用されるSLは「C11」で釧路駅~標茶駅を1往復運転します。

 

客車は5両ありますが全車指定席で自由席はありません。乗車のためには座席指定券が必要になります。

特に、湿原号は臨時のSLなので指定券は早期に売り切れる可能が高く、乗りたい方は運行日が発表され次第早めに予約することをオススメします。

JRの指定券なので新幹線や特急列車の指定券と同じく、1か月前の10時から予約/購入が可能です。

 

JR東日本/SL銀河(主に土休日運転)

SL銀河は岩手県の花巻駅~釜石駅を結ぶ臨時列車で、客車にプラネタリウムが付いているのが特徴の観光列車です。

SL銀河は全車指定席の4両編成であり、乗車には乗車券の他に座席指定券が必要になります。(大人820円、子供410円)

 

なお、SL銀河の運転日は土日祝日が中心ですが、1日の運行は片道のみとなっています。

指定券を予約する際は日付と行き先(釜石行き/花巻行き)の違いに注意しましょう。

 

JR東日本/SLばんえつ物語(土日運転)

福島県の会津若松駅と新潟駅の新津駅を結ぶ磐越西線ではSLばんえつ物語が運行されています。

SLの中では片道の所要時間が最も長く、会津若松駅~新津駅を乗り通すとなると上り下りどちらも片道3時間以上はかかります。

ばんえつ物語の客車は6両ですがこちらも全車指定席なので、乗車には乗車券の他に座席指定券(520円)が必要です。

 

また、ばんえつ物語にはグリーン車も付いており、パノラマ展望室はグリーン券を持っている人のみ利用できます。

グリーン料金は乗車区間によって変わりますが、会津若松~新津を乗り通す場合グリーン料金は1,670円です。

展望室のあるグリーン車は非常に人気なので、グリーン車に乗りたい人は早めに切符を予約しましょう。

 

関東・東海・中部地域

JR東日本/レトロ碓氷・SLみなかみ(臨時列車)

群馬県の高崎駅からは高崎~横川を結ぶレトロ碓氷と、高崎~水上を結ぶSLみなかみの2種のSLが運行されています。

どちらも繁忙期の土休日を中心に運行される臨時快速列車で座席も全席指定席です。(指定券520円)

 

なお、1日に運転されるSLはレトロ碓氷/SLみなかみのどちらか片方のみで、運転日はそれぞれ違います。

指定券を予約する際は運行日時と運行路線には注意しましょう。

 

真岡鐵道/SLもおか(主に土休日運転)

真岡鐵道の下館駅~茂木駅では「SLもおか」が運転されています。

SLもうかに乗るためには乗車券の他にSL整理券が必要です。(中学生以上の大人500円、小学生250円)

 

整理券には乗車する号車が割り振られていますが、座席指定ではありません。

混雑時や途中駅からの乗車だと座れないこともあるので注意しましょう。

なお、SL整理券は乗車日の1ヶ月前の午前11時から発売しており、JR東日本のみどりの窓口やびゅうプラザでも購入できます。

 

秩父鉄道/パレオエクスプレス(土休日+繁忙期運転)

埼玉県にある秩父鉄道でも、熊谷駅~三峰口駅にかけてSLが運行されています。

パレオエクスプレスの客車は4両編成で、そのうち1両が指定席、残りの3両は自由席となっています。

SL乗車には乗車券の他に、SL座席指定券またはSL整理券(自由席)が必要です。

 

SL座席指定券の料金は720円、自由席の整理券は510円となっています。(大人子供同額)

指定券の予約はJR東日本の「みどりの窓口」または「びゅうプラザ」での事前受付限定で当日購入はできません。

一方、自由席券はWEB予約/当日購入が可能となっています。

指定券と自由席券では購入方法が異なるので注意しましょう。

 

大井川鐵道(ほぼ通年で運転)

SLに乗れる鉄道会社として最も有名なのが静岡県にある「大井川鐵道」です。

日本で運行されているSLの中では運転日が最も多く(年間300日以上)、ほぼ通年でSLに乗車できる鉄道会社です。

新金谷駅~千頭駅を1日約1~3往復運転しており、期間限定でトーマス号やジェームス号も運転されます。

ただし、SLに乗車できる新金谷駅はJR金谷駅から大井川本線で1駅隣の駅なので注意しましょう。

 

大井川鐵道SLに乗車するためには乗車券の他にSL急行券(指定券)が必要で、大人800円、小人400円となっています。

なお、乗車券及びSL急行券はインターネットからの事前予約が可能です。(空席状況によっては当日購入も可)

特に、GWやお盆などの繁忙期は満席になることが多いので、事前予約は早めにしておいた方が良いでしょう。

 

西日本・九州地域

JR西日本/SLやまぐち号(3月~11月の土休日)

SLやまぐちは、新山口~津和野で運転されている臨時列車です。

客車は5両編成で全席指定席となっています。また、SLばんえつ物語と同様にグリーン車が設けられているSLです。

 

なお、指定券・グリーン券の料金は乗車区間に応じて変わってきます。

新山口~津和野を乗り通した場合の料金は指定券で1,660円(830円)、グリーン車は2,120円(1,550円)です。※()は子供料金

 

JR九州/SL人吉(3月~11月上旬)

JR九州の観光列車として熊本~人吉でSL人吉が運行されています。

運転日は他のSLよりも多く、平日でも運転されることがあります。

 

SL人吉は全席指定席の快速列車であり、他のJR系列のSLと同様に座席指定券が必要です。

座席指定券は乗車区間にかかわらず、大人820円、子供410円です。

熊本~人吉を乗り通した場合、座席指定券は820円(410円) 乗車券込みで2,640円(1,320円)となります。

 

まとめ:SLに乗る際は運転日に要注意!

このように今でもSLは運行されており、指定券を購入すれば誰もがSLの魅力を体感することができます。

ただし、大井川鐵道以外のSLは基本的に臨時列車であるため、実際に乗車する際は運行日時に注意しましょう。

公式サイトにて運転日と時刻をよく確認し、切符の予約をする際は早めに予約することをオススメします。

以上、参考になれば幸いです。