日本国内を走る夜行列車と言えば、今や「サンライズ瀬戸・出雲」のみとなってしまったこのご時世。

私自身、鉄道旅行の魅力に気が付いた時は既に夜行列車が絶滅した後だったので、実際に乗れた夜行列車は「サンライズ瀬戸」だけです。涙

今や夜行列車は「過去の産物」となってしまいましたが、それでも初めてサンライズ瀬戸に乗ったあの時の感動は今でも忘れられません。

今回は、夜行列車がほぼ絶滅してしまった今だから分かる「夜行列車の魅力」について書いていこうと思います。

夜行列車の魅力とは

朝には目的地に着いている

夜行列車の一番の魅力と言えば、「朝起きたらそこは目的地」というように、寝ているだけいつの間にか目的地に到着できるという点でしょう。

20年~30年ほど前は今と違い、飛行機や新幹線がまだ十分に普及していなかっために、長距離移動といえば夜行列車が主役だった時代です。

 

寝ている間に移動できる乗り物というのはとても合理的であり、そして何よりも朝日を車窓から眺められるのも夜行列車の大きな魅力でした。

私もサンライズ瀬戸で高松から東京に戻る際に、ちょうど相模湾から朝日を見れましたが、あの時の感動は今でも忘れられません。

逆に、行きに夜行列車を利用すれば「着いたらそこは見知らぬ土地」となるので、これはこれでまた大きな魅力となります。

 

ちなみに、「着いたら目的地」というのは夜行バスにも同じことが言えますが、夜行バスだと車内のカーテンが仕切られているので、外の景色を眺めることはできません。

また、夜行バスだと移動中は座席にしばられるので、夜行列車と夜行バスでは似ているようでも全く異なる存在と言えます。

そもそも日本の夜行バスだと寝台すらないので、夜行バスが夜行列車の完全な代替手段とは言い難いです。

関連:【夜行バスでもベッド寝たい!】日本に寝台バスが存在しない理由

 

乗客同士の会話

かつての夜行列車では、一緒に乗り合った人とたわいのない話で盛り上がることは珍しくなかったそうです。

個人主義が強まった現代人からはあまり想像することができませんが、見知らぬ人同士、何気ない会話で生まれるのも夜行列車の大きな魅力ではないでしょうか。

特に、かつてのブルートレインの寝台は4人1組の解放式寝台が主流であったために、必然的に他人と接する機会が多かったこともあるでしょう。

 

逆に、現行の寝台列車(サンライズ)はほぼ個室がメインなので、かつてのような出会いが生まれることは少なくなってしまいました。

少し寂しい気もしますが、過剰なまでにプライベートやプライバシーに厳しくなったこのご時世では仕方のないことでしょう。

 

旅情を味わえる

夜行列車というのは乗るだけでも非日常的な体験であり、旅情を味わえる存在です。

時間がかかることは確かですが、のんびりと流れゆく景色を眺めつつ、いろいろと思いにふけることができる貴重な時間でもあり、移動時間そのものを楽しむことができました。

また、列車によっては食堂車も付いており、外の景色を眺めながらのんびりと食事をすることもできました。

 

飛行機や新幹線に旅情がないという訳ではありませんが、時間のかかる夜行列車だからこそ味わえる旅情というのは、それらとはまた違った経験を得られることは間違いありません。

 

周遊きっぷの利便性

かつては周遊タイプのフリーパスも豊富であり、特定地域の路線が1週間~3週間もの長期間乗り放題になる切符が当たり前のように販売されていた時代です。

これらの周遊きっぷは一部、特急列車や急行列車にも追加料金なしで乗ることができたため、夜行列車で全国を巡ることも不可能ではありませんでした。

「宿泊費を浮かせるために毎晩夜行列車で移動する」なんてこともできたほどです。

 

それが今では、北海道、東日本、西日本、四国、九州などのエリア別に分断され、周遊に便利な切符は夜行列車共に軒並み廃止されてしまいました。

夜行列車の多さと、夜行列車の長距離移動に最適な切符があったことで、いまでは考えられないような大胆な鉄道旅行ができたことも夜行列車の1つの魅力と言えるでしょう。

 

まとめ:時間がかかっても旅情はある

このように夜行列車には、流れゆく景色をじっくり眺めたり、いろいろと思いにふけたり、時には乗り合った人同士で盛り上がるなど、他の乗り物にはない数々の魅力がありました。

私は若い世代の人間なので、かつての夜行列車で日本全国を旅することができた先人の鉄道ファンを羨ましく思います。

ただ、時代の流れというのは避けられないので、この体験ができないのも仕方がないとしか言えません。

 

今の私にできることとしては、やはり「乗れるうちに沢山の列車に乗っておくこと」ですね。

かつては、夜行列車がごく当たり前の存在でしたが、今では夜行列車の存在そのものが消え去ろうとしている時代です。

廃止が決まってからでは遅いので興味のある列車は早いうちに乗りたいと思います。

サンライズも今度は出雲市へ行くときに乗りたいですね。

 

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