こんにちは、鉄道旅行が好きなハヤマです!

以前、昔の時刻表を見て北海道の鉄道路線が数多く廃線になっていることを知りました。

 

しかし、今現在でも北海道の鉄道路線は厳しい状況にあり、「単独では維持困難な線区」も数多く、毎年何らかの廃線・廃駅が進んでいます。

今回は、そんな北海道の鉄道路線がなぜ衰退してしまったのか、その理由について書いていきます。

北海道の鉄道路線が衰退している理由

人口減少と沿線産業の衰退

鉄道が廃線になる理由はいくつかありますが、原因として最も多いことは沿線人口の減少または沿線産業の衰退です。

レールや信号設備など専用機材が使われるために運用コストは非常に大きく、一度に多くの乗客または物資を運搬できなければ赤字になってしまいます。

 

特に、北海道の鉄道路線の場合は、人口減少と産業衰退の両方が重なったことで急速に衰退したと言えます。

また、モータリゼーションの影響も大きく、旅客輸送が鉄道から車へと移行したため、国鉄時代末期には多くの路線が廃線になっています。

 

例えば、2019年3月末に廃線となってしまった石勝線の夕張支線も、その典型的な廃線例と言えるでしょう。

 

夕張は元々、鉱山資源(石炭)に恵まれていた地域であり、1960年最盛期の人口は約12万人でした。

※比較までに私の地元、神奈川県横浜市西区の人口が現在約9万3千人です。今では信じられないぐらいの大都市と言えます。

最盛期の夕張は人口も多く、さらに石炭や炭鉱作業に必要な資材の運搬に鉄道が使われていました。

 

しかし、社会のエネルギー消費が石炭から石油に移行したことで、夕張の産業基盤であった炭鉱の需要は減少。鉱山も閉山に追い込まれました。

当時の夕張市は、新たな産業として観光産業の強化を図りましたが、産業基盤としては定着せず、人口はどんどん減っていきました。

 

人がいなければ鉄道を利用する人もいなくなるので、この状況が長引けば赤字を垂れ流すことになるので廃線が検討されます。

夕張支線に関しては、むしろ2019年まで路線を維持できたことが凄いと言えるぐらいです。

 

他の鉄道路線も概ね同じ理由であり、例えば国鉄時代の士幌線に関しては、林業の衰退による人口減少と、モータリゼーションの影響が関係しています。

 

厳しい冬季の路線環境

冬季の北海道は気温が低く、雪も多く降るので、鉄道設備も寒冷地用に改修する必要があります。

雪が大量に降ると電車のパンタグラフが上がらなくなったり、分岐器の凍結、ブレーキ性能の低下といった故障不具合が発生しやくなります。

また、寒暖差が激しい分、車両や沿線設備の劣化も早いため、定期的にメンテナンスを行わなくてはなりません。

 

それら降雪地帯で鉄道を走らせるためには、寒冷地用の鉄道車両や除雪機、レールヒーターといった設備が必要になり、鉄道路線を維持するだけでも莫大なお金かかります。

しかし、北海道の鉄道路線の場合は赤字路線が多いこともあり、そもそも資金に余裕がありません。

よって、全ての路線を維持することは難しく、利用者の少ない路線は廃線した方が合理的となってしまうのです。

 

野生動物との接触事故のリスク

もう一つ避けられない事情として、北海道には多くの野生動物が存在しており、時に事故の元になる危険な環境にあることも原因と言えます。

エゾシカやクマなどの動物との接触事故のリスクも大きく、これは北海道の鉄道運行において大きな障壁となります。

 

中でもエゾシカとの接触事故は非常に多く、列車の急停止や衝突は年間1000件以上という報告も出ています。

列車と衝突すれば、車両が大破したり、遅延が発生するなど経済的にも大きな損失なので、赤字路線にとっては特に悩ましい問題と言えます。

 

まとめ:北海道の鉄道路線は窮地に立たされている

このように北海道の鉄道路線が厳しい立場にあるのは、沿線の人口減少だけでなく、モータリゼーションや産業基盤の衰退、北海道特有の厳しい環境など様々です。

このまま鉄道路線の衰退が進めば、あと数十年もしないうちに北海道のローカル線は廃線になるかもしれません。

これも時代の流れなので廃線はやむ得ないことだと思いますが、鉄道好きの私としては寂しい思いもあります。

 

特に、釧路本線や花咲線のように大自然の中を走る鉄道路線はとても貴重なので、やはり今のうちに乗れる路線には乗っておくことを強くオススメしますね。

 

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