皆さん、こんにちは。鉄道旅行と一人旅が好きなハヤマです。

あなたは「不正乗車(キセル)」という言葉を知っていますか?

 

「不正」だから悪いことに違いないというのは分かりますが、具体的にどういう行為が不正乗車に当たるかを正しく把握している人は少ないです。

もしかしたら、あなたも気づかないうちに不正乗車している時があるかもしれません。

万が一、不正が発覚した場合、知らなかったでは済まされないこともあるので、今回は、その不正乗車について分かりやすく解説していきます。

不正乗車とは

不正乗車とは、「正しい運賃を支払わずに列車を利用すること」です。

別名でキセル乗車とも言います。

 

鉄道会社によって何が不正乗車に当たるかその線引きは若干違いますが、基本的に

「本来払うべき運賃(料金)を支払わないこと」

を不正乗車としています。

 

不正乗車に該当する事例としては

  • 無賃乗車/特別料金未払い
  • 区間外での折り返し乗車
  • 定期区間外の無賃乗車
  • 本人以外の定期を使うこと

の4つが挙げられます。

無賃乗車はそのままの意味なので省略しますが、折り返し乗車というのは、

「一度目的地とは逆方向の駅へ行った後、折り返して目的地へ行く」

という行為です。

 

具体的な例としては、

  • 座席に座るために一度始発駅へ戻ってから、再び折り返す
  • エキナカを利用するために、区間外の駅まで行って戻ってくる(改札は出ない)

という行為が分かりやすい例かと思います。

実は、これら折り返し乗車は「不正乗車」になりかねない行為なのです。(一部例外はありますが)

 

折り返し乗車の例1/折り返し

切符の効力
A駅からB駅まで
区間外
A駅B駅C駅

例えば、A駅からB駅までの切符を購入したとします。

本来であれば、A駅から電車に乗り、B駅で降りるのが正しい利用方法です。

 

しかし、以下のような場合はどうでしょう。

1、A駅からC駅まで乗る→
切符の効力はA→Bのみ
A駅B駅C駅
2、C駅からB駅へ折り返す←

一度、切符の区間外であるC駅まで行った後、C駅で改札を出ずに折り返しB駅へ戻ったとします。

この場合、B駅からC駅までの運賃と、C駅からB駅までの運賃を払っていないことになるので不正乗車になります。

 

電車の運賃というのは、改札を出た出ないにかかわらず移動した分の運賃を支払うのが原則です。

上記のような不正乗車を防ぐには、A→Cの行きは乗り越し清算を行い、C駅からB駅の切符を再度購入する必要があります。

 

折り返し乗車の例2/定期券

次に、定期区間外の無賃乗車について見ていきましょう。

定期区間区間外
A駅B駅C駅

例えば、定期区間をA駅~B駅とします。

本来の利用方法は、A駅~B駅間の乗り降りが原則で、C駅へ行くには区間外分の精算が必要となります。

 

しかし、

1、B駅からC駅へ行く→
※C駅では改札を出ない
定期区間区間外
C駅
A駅B駅
2.←C駅からA駅へ行く

このように、いったんB駅からC駅へ行き、改札を出ずにC駅からA駅へ折り返して行くと折り返し乗車となります。

B駅からC駅間を往復した分の運賃がないので、これは不正乗車です。

 

もしC駅を利用するのであれば、

  • A駅~C駅間の定期を購入する
  • C駅で一度改札を出て運賃を精算する

のどちらかが必要になります。

文章にするとややこしいですが、基本的に「座席に座るために一度始発駅へ戻って、再び折り返す」という行為は不正乗車になりかねない行為です。

仮にもそれを行うのであれば「始発駅までの往復切符」または「始発駅を含めた定期券」を用意する必要があります。

 

定期の貸し借りもNG!

不正乗車の中で、折り返し乗車と同様に勘違いしやすいのが、定期券の貸し借りです。

定期券の貸し借りは知らずにやっている方は多いのではないでしょうか?

かく言う私も学生の頃は、不正使用とは知らずに貸し借りをしまったことがあり深く反省しています。

 

多くの鉄道会社には、定期券は記名本人しか利用できないという決まりがあるので、家族や友人間で定期券を使い回す行為は不正乗車となります。

※通勤定期・通学定期のどちらも本人以外が使用することはできません。

 

不正乗車が発覚した場合、定期券の没収と通常運賃の3倍の罰金を支払う必要があります。

定期券の貸し借りは行わないよう十分注意してください。

 

不正乗車がバレる理由

ぱっと見、改札を出なければバレないように見えますが、不正乗車はバレます。

有効区間外での折り返し乗車に関しては、始発駅や車内で検札を行い、不正対策しているところもあるのでバレます。

 

近年では、「みなとみらい線」の元町・中華街駅で朝ラッシュ時の折り返し乗車が多発したことで話題となりました。

特に、折り返し乗車に関しては不正乗車であることを知らない人も多く、折り返し乗車をしている人は私自身、様々な駅で何度も見てきました。(特に始発駅が多いです。)

 

切符に関しても改札に入ってから出るまでにかかった時間が、設定された規定時間を超えている場合、改札を通過できなくなるので不正乗車はバレます。

定期券の場合には、駅員が持っている端末や改札の出入場データによって、名前や年齢、性別、定期区間といった情報が全てわかるため、不正乗車はすぐにバレます。

駅係員は日々膨大な利用者を相手にしているため、手慣れた職員ならどのような人が不正乗車しているのか大体は見分けがつきます。

 

全ての不正乗車を摘発している訳ではない

不正乗車は検札や入出場記録を確認することで、多くの不正はバレます。

しかし、現実問題、これら全ての不正乗車を摘発するのは不可能と言えます。

※不正乗車をして良いと言っている訳では決してありません。

 

現実的に、全ての不正乗車を摘発していたら途方もない労力や対策費が必要になることは間違いないです。

鉄道会社からしたら、直接的な収益増加に繋がらない不正乗車防止に人員や予算をかけることはあまりに非効率でしょう。

そのような非効率な対策をするぐらいなら他の部門にお金を使い、多少の不正は見過ごした方が合理的とも言えます。

そのため、不正乗車はある程度見過ごしている側面もあります。

 

今まで不正乗車ができたとしても、不正がバレなかったのはたまたまであり、もしバレてしまった際には自業自得としか言えません。

正規運賃の3倍を請求されたり、定期券の没収や罰金、そして、あまりに悪質な場合には現行犯で逮捕されることもあります。

不正乗車だからといって、決して甘く考えない方が良いです。

 

意図しない誤乗車の対処法

不正乗車が悪いことは確かですが、現実的に鉄道のルールはあまりに細かいので、全ての利用者が鉄道のルールを完璧に把握している訳ではありません。

場合によっては「意図しない誤乗車/乗り間違い」というのもあり得るでしょう。

例えば、

  • 寝過ごして降りる駅を乗り過ごした場合
  • 不慣れで乗る列車を間違えたという場合

といった意図しない誤乗車の場合は、駅の係員か車掌に申し出て、正当性が認められば不正乗車となりません。

とにかく間違えてしまった時は、駅係員にすぐに申し出ることが重要です。

関連:【電車で乗り過ごした時の対処法】無断で戻るのは避けるべき

 

まとめ:不正乗車は「犯罪」です。ダメ。絶対。

このように不正乗車は主に

  • 無賃乗車/特別料金未払い
  • 有効区間外での折り返し乗車
  • 定期区間外への無賃乗車
  • 定期券の使いまわし

といった行為が該当します。

運賃は改札を出た出ないにかかわらず移動した分の運賃を支払うのが原則です。

最悪の場合、鉄道警察のお世話になることにもなりかねないので、たかが不正乗車といって甘く見ない方が良いです。

 

正しく利用していれば無縁の問題ですが、折り返し乗車や定期券の貸し借りに関しては勘違いしている人も多いので注意しましょう。

※他の鉄道のルールについても知っておくと役立つことがあるので、以下の関連記事を参考にして頂ければと思います。